ある読者の投稿だが……
「深刻な少子化？！史上最低の出生数？」
まあ確かに少子化が進む一方で近年は100万人がやっとで、去る2019年は90万にとどまり日本の人口は増えないかわりに高齢化が深刻な状況だ！
そこでこのオッサン（ジイサン？ちなみに64歳らしい）は少子高齢化の原因は若者が正社員になれず非正規雇用で低収入だから結婚できず少子化をもたらしていると分析しているわけだ？！
確かにそうだろうが、結婚して子供が産まれれば金がかかるのは自明の理だろう！（幼稚園だの小学校から大学を卒業するまでにウン千万円もかかるんじゃね？非正規ぢゃどうにもならない状況だ！）
単に結婚するしないの問題だけぢゃなく、しだいに日本が高齢化してジジババの国になるのに若者だけが減少するという「不都合な未来」がやって来るかも知れないんだからね？！
例えば日本はあの福祉大国スェーデン並みの「重税国」と言われるほど消費税こそ10％だけど、社会保険費の天引きが高く「低福祉・高負担」になってしまってるんだから！
それでなくともデフレ経済で高価な耐久消費財（車や大型家電）はもとより多様な消費財が売れずに低価格商品くらいしか確実に売れなくなり、企業の収益も悪化してますます低賃金の若者（中年層も）が増加するという問題になるのだ！（だからどこの街中に行っても百均だけは大賑わいなんじゃね？！）
「株価だけが上がった？賃金はどうなる？！」
さてそれでもアベちゃん政権（安倍晋三首相）になってから株高だけは上り調子で24000円を記録してはいるけど、労働者の賃金は相変わらず低迷だ！（政府は定年者が再雇用で賃金が下落だとか説明しているけど初任給は20年あまり伸びていないのはなぜだ？）
そこで企業が思い切って賃上げ＆正社員化で若者の経済状態を好転させて「少子化の克服」に持って行こうという提言なんだろうね？！
「確かに好手だ！しかしそれでは？」
確かに「好手」というか妙手なんだが、このオッサンは子供時代は高度成長期、働くようになってからは安定成長期（まあ高度成長期の威光？）で経済的には今の若者よりは楽な状況だったのかな？
終身雇用は盤石で収入は年功序列で昇給おとなしくしていれば定年まで安泰だった最後の世代かも知れないと思うが、もうそんな会社なんてめったにあるものぢゃない！
そしてその手法では何だか昔に逆戻りじゃね？（要は会社にすべての社会福祉を「丸投げ」する政策そのものだ？！）
「もうすでに結婚がオワコン？」
そもそも若者の間で結婚して二人の子供を育てるという野原ひろし（クレヨンしんちゃん・主人公しんのすけの父親）のようなスタイルが極めて少数派となっていることだ！
それにメディアというかマスゴミには連日のように、およそ結婚などに「夢を持てない」ような記事が満載だものね？（要は芸能人や著名人の不倫バッシング、ワンオペ家事、フラリーマン問題など、そんなの20世紀から普通にあったし誰も問題視していなかったと思うけどね？！）
さて少し脱線したけど「若者の正社員化」でどれだけ少子化の問題が解消するものやら？！（ちなみにヨーロッパでは出生率アップとは言うけど、それはロクな教育も受けていない低収入の移民とかが多く生粋の欧州人はまだ少子化だとか？）
それよりも重税化する一方なのに現役世代に「冷たい」社会福祉を何とかするのが好手よりも「最善手」じゃね？！（ある将棋の名人は好手というか次善手では負ける！特に終盤では最善手しか勝つ方法はないと主張していた！僕の読んだ本ではね？）
