以前経済関係の記事に「終身雇用の時代が続きましたが、経営陣はリストラと言う名の人員整理を始めそれは禁断の果実となるでしょうね?」という論調であったが、よく考えても見れば日本は「終身雇用」を導入していたのはせいぜい高度成長期が軌道に乗り始めた頃からでそう長い時代ぢゃないんだよね?
戦前から戦後しばらく(あるいはそれ以前)は終身雇用なんてなくて、労働者はすぐに転職してそれを繰り返す「剛の者」も珍しくはなかったはずだ。(ごく一部の大企業や中央官庁はどうか知らないが)
やがて昭和30年代からの高度成長でどこの会社も労働力が不足し始めたので、労働者を「囲い込む」ようにしたのがいわゆる「終身雇用」といわれるようになったのがきっかけだと思われる。(まあその時代は人口増加期で何でも作ったそばから売れまくる時代で経済は活況を呈したんだよね?昨今はその逆であろうか?)
そして高度成長はあのオイルショックのせいで終わりを告げたとは言うものの、日本はまだ経済成長を信じてはいたし復活は夢でもなかったと思う!(石油不足そのものはすぐ何とか回復したし、あの狂乱物価は市場に対して通貨が供給過剰になったからで石油云々は無関係なのだ!)
失業率も高くはなったが、すぐに「安定成長期」に入りそれも下げ止まりしてバブル景気(そんなに実感はないけどw)を迎えたのは記憶に新しいかな?!w
vermilonswan1988.hatenablog.com
そしてバブル崩壊後は経済が低迷(そんなに実感はないけどw)して、あらゆる高度成長期のシステムや労働スタイルが時代遅れになったにも関わらずそれに固執するジイサン世代(?)が若い世代の足を引っ張りはじめたんだよね?
実はそれが日本が停滞している最大の原因なのかも知れないが、それは別の機会にね?
vermilonswan1988.hatenablog.com
さて終身雇用が崩壊しますた、とは言うけど今さらそれにフィットした能力やスタイルしか持たない普通の会社員がいきなりクビだなんて言われてもどうしていいかわからず右往左往するだけじゃね?
まあそこで考えてみれば昨今(90年代後半~2010年代)は戦前のような「終身雇用?何それおいしいの?」的な状態に戻ったのかな?
もしかして今になって、いわゆるリストラ(労働者の解雇)ではなく終身雇用こそが「禁断の果実」だったと気づいた?