さて今回我らがコロンボと対決するのは、子役出身のベテラン、ジャッキー・クーパー演ずるヘイワード下院議員である。
ヘイワード議員は加州上院議員の急死のあとを受けた補欠選挙に出馬していたが、選挙戦たけなわっていう時にもかかわらず重大な決断を迫られていた。
(他のブログではヘイワード氏は日本の俳優ならば甲本雅裕にあたる?w)
それは数年来の愛人とアル中気味の妻との関係に悩んでいた。
愛人のリンダは社会活動家の妻の秘書をしていて、以前の選挙戦で知り合い付き合うようになったが本気で好きになったのだ。
しかし今回の選挙では以前から、犯罪組織の撲滅をメインテーマとするヘイワードはその犯罪組織から脅迫状を受け取っていた。
それがかえって有権者の同情票を集める状況となり有利に展開していた!w
しかし脅迫状の件は強面でがさつな選挙参謀のストーンによる「自作自演」なのであった!(日本の俳優ならばインパルス・堤下敦かな?w)
そしてストーンはヘイワードに対して秘書で愛人のリンダと別れるように迫るが、ストーンは選挙戦に全てをつぎ込んだ手前、スキャンダルで敗北は許されないので政治的には「正しい」判断なわけだ。
ヘイワードはこのガサツで傲慢な選挙参謀が疎ましくて仕方なかったけど、ついに万全の殺人計画が完成してそれを実行することになった!
彼はストーンに自分用の服を着せ、車に乗せて別荘に向かうように指示して、自身は自宅に向かい妻の誕生日をサプライズパーティーで祝うことにした。
友人たちはヘイワード邸周辺に待機させ、自身は別荘のガレージ付近に佇むストーンを射殺した。
(どうして犯人は射撃の名手なんだろうか?w)
そして急いで自宅に戻りサプライズパーティーとあいなったが、秘かに書斎から犯行声明の電話だ。
ラジオやテレビは臨時ニュースで、ヘイワード下院議員射殺で持ちきり。(コロンボは歯医者でニュースを知った!)
現場に駆け付けたが、頃されたのはストーンであわててヘイワード邸に向かい悲報を伝え、ヘイワードは悲しみのあまり取り乱した。
それからは選挙戦の最中にも関わらず、あちこちつきまとうコロンボに自身の推理を披露するも、ことごとく却下されて「人違い殺人ぢゃなくて、最初からストーン氏を頃そうとした事件!」とどや顔のコロンボだ!w
そこで思いあまってヘイワードは自作の脅迫状をしたため、事務室の引き出しに入れて秘書のリンダにも見せる。(かなりわざとらしく、自演乙?)
そしてほどなく警備の一員にちゃっかり加わるコロンボを横目に、選挙戦どころではないヘイワードにしつこくつきまとうコロンボ。www
そして一息つきながら、コロンボにオーダーメイドのジャケットを自慢する彼だが、悪い予感で表面上の平静を保つので精一杯だ。w
そしてまさに「自演乙?」の最終章が幕を開ける!
選挙の投票日、ヘイワードはホテルの特別室に待機していたが、凶器のピストルをコートのポケットに入れたが護衛のヴァーノンは何も気にせずクローゼットのハンガーにかけた。(もし見つかったら?)
そして事務室用の部屋から「私用で何ヵ所か電話したいんだ!」と言い私室に入り施錠すると、行動開始である!w
あらかじめヴァーノンには「ヘイワード氏が部屋に入ったら教えて」と指示していたが、その意味は奈辺にあり?(電話機のランプを見ていた)
まずヘイワードはベランダから狙いすまして、電話機のそばの壁を窓越しに撃った!(消音器付きで部屋は完全防音?)
そして何食わぬ顔で、リンダが持ちこんだアタッシュケースにピストルをしまい、リンダに事務所へ持ち帰らせた。(そこは名案だか、ストーン事件と同じピストルは感心しない。プロの殺し屋は同じ凶器は使わないよね?w)
そして投票終了後の開票速報を観ながらなごやかなヘイワード陣営だったが、銃声がその雰囲気を吹き飛ばした!
ヘイワードはベランダの床に爆竹を爆発させ、銃声に見せかけた!(まさに自演乙‼)
悲鳴を上げる婦人連をよそに冷静なヘイワードその人だが、そこに現れるコロンボはこう答えた!
「あたしはあなたが投票に行ったすきに部屋にはいって壁の弾丸を掘り出して弾道検査に回しました!やはりストーン氏殺害と同じピストルです!」
「いやぁあなたは電話をかけたいって言ってたけど、電話機のランプは点灯しなかったんで好奇心から見に来たら壁に弾痕がありましてね?」
「もちろんピストルはこの部屋にはもとより、ホテルにはありませんね!撃ったのはあなたしかいない!」
呆然としたヘイワードに向かって
「ヘイワードさん!あなたを逮捕します!」
まさにヘイワードの自演乙な事件?
僕はこの「野望の果て」が「別れのワイン」よりも好きだな!w