意識低い系ですが、何か? VermilionSwan1988のブログ

外見はともかく、冴えない低収入の「Vermilion Swan 」が札幌での日常をつぶやきます!もとえ語ります!(笑)ちなみに趣味はネットサーフィンとボールペン集め(国内外の数百円から一万円以内)など

刑事コロンボ「第三の終章」Publish or Perish これで有罪にできるのかな?!

さて今さらながら「刑事コロンボ」にハマっている僕だけど、何作かは「これぢゃ有罪にできず警察や検察の責任問題じゃね?」と言いたくなる作品も少なくはなかったと思うのだ!(ちなみにアメリカでは陪審制である)

さてその中のひとつ「第三の終章」は中小出版の雄(?)グリーンリーフ社(日本風に言えば「あおば出版」みたいな社名か?w)の社長ライリー・グリーンリーフはある恐ろしい計画を立案していた!

かつては地方新聞でつまらぬ追悼記事ばかり書かされていた無名の作家アラン・マロリーを見いだし、何とか手塩にかけて一流の作家にのし上げたのに「俺はもうこんなセックスだの何だのなんていう小説は真っ平ごめんだッ!」と言わんばかりに大手のニール出版に移籍して「本当にいい作品」を書きたいと言い出したのだ!

そうなって来るとライリーの面子は丸つぶれというかマロリー絶許という感情で満たされ、とうとう用意周到な殺人が計画されたのであった!

そこでライリーは完全なアリバイを用意するために原稿売込みの退役軍人エディ・ケーンを実行犯に「指名」したのであった!

ちなみにケーンの売り込みたい作品の内容は何と「爆弾製造教本」なのだ!(教本と言うよりも狂本か凶本じゃね?!ww)

ライリーは冗談じゃない?そんな本なんか出版したらたちまち政府によって発禁処分で会社までつぶされてしまうッ?」と危惧するような内容なのだった!

しかしそこで彼はケーンという見るからにヴェトナムで心身ともに「イカれて」しまった男に自身の計画を託すことにしたのが、100万ドルの生命保険をかけたマロリー殺害計画でライリーはアリバイを持ち実行犯はケーンという内容なのだった!

かくして彼はニール出版社のパーティーに酔って現れ、マロリーやニールたちに悪態をついて退散するもののある郊外の街のバーでも悪態ついてそこの従業員や客の印象に残るようにふるまい、ついには車の接触事故まで起こして被害者夫婦に保険会社の名刺まで渡し「アリバイ」を完璧なものにしたのだった!(まあ当時のアメリカではそんなのはケーサツでもその程度の飲酒運転は見て見ぬふり?昨今の日本ぢゃあり得ない?)

さてその同時刻には「殺し屋」ケーンは仕事部屋で執筆中のマロリーを射殺して凶器のピストルは現場に部屋の鍵と一緒に残した!(それが計画の肝なのだ!)

 

そしてライリーはバーを去ると公園に駐車して地元署の警官に「こんな場所に駐車しないで下さい」ライリーは「いやですよ!これから帰るんですからね!?」とこれまた悪態ついてケーサツの酔っぱらい収容室で一夜を明かし、友人の弁護士が身元引受に来るまで過ごした!(それがアリバイになるという計画)

さて我らがコロンボは捜査のためライリーの周辺をうろつくが、決定的なアリバイのせいで引き下がらざるを得なかったのだ!(それでも納得が行かない感じのコロンボ?)

コロンボは「どうしてグリーンリーフ氏は車をぶつけた相手が複数だわかっていたのかな?あれほど酔っていたのに変だ?」をきっかけにして捜査するがアリバイは崩せない以上はお手上げ?!

またマロリーが移籍するニール社の社長は「誰かがライリーをはめるために殺人?そんなバカな?マロリーをわが陣営に取り込むのが真の目的なのに彼を頃してしまえば元も子もなくなりますよ!?」の一言に100万ドルの生命保険もあり、動機があるのはライリーしかいない!?

少しさかのぼるとライリーはケーンに対して例の「爆弾教本」の出版を条件にしてマロリー殺害の実行犯に仕立てたまではいいが、このまま「放置」すればやっかいなのは言うまでもない。(出版を条件に殺人を引き受けたケーンだから生かしておく訳にはいかないのだ!どのみちそんな本は出せないんだから!)

幸いにも彼は「爆弾マニア」で自宅には様々な爆発物が保管されていて、日々研究に勤しんでいるからそれを「利用」させてもらおうとライリーは考えた!

更に麻酔薬入りのシャンパンを用意して「前祝い」としてケーンの自宅を訪問したライリーは彼を眠らせると、ひそかにコピー(?)したマロリーの原稿を基にしてケーン作の梗概をタイプして金属製のロッカーにしまいこんだ!

そしてケーン苦心の作である「爆弾教本」をもとにして「自爆」させるように爆発物をうまくセットすると車に乗り込みスタートさせた!(そして少し間をおいて爆発音が聞こえたが、DVDでは爆発があったとは思えない程ケーンの部屋は窓ガラス一枚割れていなくて拍子抜けしたけど本来ならばケーンの遺体は発見できず部屋は爆風で全壊していなければ変なんだが?)

 

さて後日コロンボの訪問を受けたライリーは「ケーンは僕に梗概を送って来て書きたいと主張したが、彼は作家じゃないしマロリーは新作のネタを探しているのでマロリーに書かせようとしたんです!ケーンには5000ドル払うからいや歩合を作品の売り上げに応じて払いたいという申し出さえ却下してマロリーににまで危害を加えようとしたんです!」という真っ赤なウソでマロリー殺害の犯人はケーンで動機は著作に関するトラブルと言う形で幕引きしようとしたのだ!

しかしコロンボは仕事部屋のカギは事件の3週間ほど前に交換されており、犯行当日はエアコンの故障でドアと窓は開いていたことをライリーに指摘すると同時にある重大な事実を突き止めたのだった!(これこそが事件解決のカギなので詳細はDVDなどにてご確認のほどを!w)

 

しかし本作を観てから思ったが果たしてこれで有罪になるのかなと疑問に思った!

まず第一にアリバイを崩すのが不可能で、第二にケーンを頃したという物証がまるでなくライリーは原稿の件(マロリーが執筆中の「サイゴンまで60㎞」の件)だけで、それを盗作というか盗用したのは感心できないがただそれだけで殺人とは関係ない!?

第一のマロリー殺害でもケーンが実行犯だという証拠はどこにもないし、たとえあったとしてもライリーから教唆されたという証拠がない!(せいぜいケーンは軍隊経験があり射撃の名手であり、マロリーの生命保険の100萬ドルの件くらいしか証拠がない?)

更にケーンの死だって爆弾の研究中に事故死したという可能性も否定できず殺人だとは断定できないではずだ!(DVDではガレージの2階に自宅兼工房があり、普段はガレージの経営とか?)

そしてラストシーンは古畑任三郎シリーズの原型となったいつものパターンである!

まあ「これで有罪になる?」なんていう疑問を捨てれば100点満点に近い作品かも?w

 

 

vermilonswan1988.hatenablog.com