今さらながら刑事コロンボにはまった僕だけど「パイルD- 3の壁」はコロンボことP.フォーク自身が監督主演の名作だと思った。
犯人役のパトリック・オニール演じる凄腕の建築士マーカムが考案した「ウィリアムソンシティ」Williamson-Cityと言うビッグプロジェクトのためにはフォレスト・タッカー演じる成金ウィリアムソン氏の資金力が必須なのだ。
冒頭のシーンで、怒り狂って車を飛ばしてマーカムの事務所に怒鳴りこむウィリアムソンは執務室にあるジオラマをひっくり返して去っていく!
そして返す刀(?)で、秘書から聞き出した建築現場に向かうウィリアムソン。
氏はマーカムに向かって怒り狂って計画を中止しろと叫び、そんなにその計画が好きなら他のお人好しを探せとの捨て台詞。
しかも「マーカム!貴様がわしの遺産がどうなるか教えてやろう!ごく一部を除いて信託財産になり妻は年金をもらうんだ!貴様の計画にはびた一文出さんよ!」と来たもんだ!(笑)
それによってマーカムは氏を殺害する用意周到な計画を立案した。氏は失踪したが「法律的には生存」しているように見せかけるものだった。
マーカムはウィリアムソン自身が所有する牧場で殺害すると死体を物置小屋に隠して、氏の邸宅にコッソリ侵入するとパスポートなどの必需品を持ち出して空港の駐車場に車をおいて、氏が海外に向かったように見せかけるのだ。
やがて「手当」の支払いが遅れたのを不審に思った元妻がロス警察に通報したことによりコロンボ登場となるのだ。
コロンボは「なぜ氏は心臓病の心配があるのに医者の予約をすっぽかした?」と疑問に思ったことから捜査がスタート?
普通の刑事ならば、怪しいのは元妻かも知れないと思って「ウィリアムソン氏が氏ねばあんたに25%が手に入る!さああんたのアリバイは?」って考えるんだろう?(笑)
ところがコロンボは遺言状までチェックして、マーカムの犯行動機を割り出して、死体の隠し場所まで言及して「罠にかけよう」とした。
そしてパイルD3を指さして、死体の隠し場所にはうってつけの場所だから、私ならばそうするとのたまうコロンボ。
ならば掘り返して見ればってたきつけるマーカムとの火花を散らしての「心理戦」はコロンボが現場を発掘すると宣言することによりクライマックスへと向かう?
そしてコロンボは発掘の許可を得ようと、市役所に出向き長い行列にウンザリしながらも許可を取ったがその結末は?
ちなみに僕がたったひとつ納得できないのはウィリアムソンの死体は物置小屋に隠してあったことになっているけど「コロンボの罠」にマーカムがはまるまでには何日あったのかな?(要は殺害から死体を運び出すまでには何日あった?)
真冬のシカゴならばともかく、羅府(ロスアンジェルス)で物置小屋なんかに死体を隠していたら死臭がひどくて大変だと思ったけど?(笑)
あの物置には誰も使っていない大型の業務用冷蔵庫でもあって、その中に隠してあったのかな?(それなら新鮮な状態で運び出せる?)
まあそこまで気になるのは僕だけ?(笑)
vermilonswan1988.hatenablog.com
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