ビルメンをやっているとテナントが「契約外」の仕事や頼みごとをするのをやんわりと
同時に「断固として」拒否するのも大事な仕事になってくる。
電球や蛍光管の交換ていどならまだしも「TVが映らないんです!」とか「ガスコンロの火が点かないんです!」とかの対応などしていたらきりがない。(そんなのTV局に電話するなりヤマダ電機にでも行けよと言いたい?)
ビルメンの俺達が少しでも甘い顔すれば調子に乗って厄介ごとを持ち込んでくるのがテナントだと思ってかまわないのだ。
ましてや俺のようなロクに技術もないへっぽこならば、うっかり何かを引き受けて失敗すれば責任を問われる以前に会社が契約打ち切りでクビが飛ぶ危険性もある。
だから俺などは「何も知らない(設備に関して)」女性から話しかけられることを極度に警戒せざるを得なかった。(笑)
それでもそんな厄介なテナントはほとんどなくて「良好な関係」だったのは幸い。(笑)
まあせいぜいビル内ですれ違う時に軽く会釈する程度の関係しかないのが普通の現場だということになる。
またその程度のあいさつだって、人目につかない機械室や地下などの巡回点検をしていれば何日もテナントとあいさつさえ交わさない日々もあるのが普通だ。(ことに一人現場であればなおさらだ)
以前いた現場のように自由にネットサーフィンやメールができない状況下では巡回点検という名の散歩(?)が唯一の気分転換だったのだ。
せめてもの救いは何事もなければ、自席でゆっくり飲めるコーヒーの味が格別だったことくらいか?(笑)何にもまして、定例の点検記録などを「片づけたら」暇をもてあますのだから、資格試験のお勉強に精を出すのが俺のセオリーだ。
かつて「女の価値は男の数!」とのたまったのは「ショムニ」の江角マキコだが(俺には意味不明すぎてあまり好きになれないが)「ビルメン(設備員)の価値は資格の数!」と言い換えてもいいのかな?(笑)
だから「電気主任技術者」(いわゆる電験3種)はまあ論外としても、「建築物環境衛生管理技術者」(いわゆるビル管)を狙ったり、消防設備士、冷凍機責任者や2種電工などの資格は働きながら取得した俺だ。(電験はよほど電気に詳しく数学が得意ぢゃないと無理です?)
時間とエネルギーは資格取得に回した方が得策で「費用対効果」が良く、テナントの無理難題にふり回されるのは下策ということである。(今回はここまで)(笑)