「事件のあらまし」
先日(11月28日)に福岡地裁宮崎支部に於いて独居老女が頃されていた殺人事件で起訴されていた24歳の被告に無罪判決(求刑懲役20年)が下った。
被告(元被告か?)は'19年6月16日に奄美市の87歳独居老女が刺殺された状況で発見された。
被告は同年6月30日にコンビニ強盗未遂事件でﾀｲｰﾎされ執行猶予付きの有罪判決を受けているけどケーサツに「目を付けられた」感じだろうか?!
殺人事件でも怪しいと疑われた被告は全面的に犯行を否認して起訴されたのが同年10月1日で初公判は今年10月3日(何でこんなにかかるねん?)という状況であった。
「判決」
かくして担当弁護士(国選弁護人)が手腕を発揮(?)した結果は無罪になった訳なのだ。
1:現場に残された指紋やDNAなどは殺人の前だと云う可能性が高い
2:そもそもそうした証拠に対する「捉え方」があまりに公平性を欠いている
3:被告の自宅を家宅捜索するも返り血浴びた衣類や血痕を発見できなかった
4:凶器も発見、特定できず被告がそれを入手した証拠もなかった
などの理由で被告が真犯人とするには「合理的な疑い」があるとの理由での無罪。
「僕の見解」
また「僕の見解」だが被告が真犯人ならば金に困って被害者宅に侵入するだけでなく頃しまで「計画」していたのならば(いくら夏の奄美大島でも)手袋くらいは用意したんじゃねと思うけど!?
それに頃しの現場が自宅の場合、犯人は配偶者などの親族である可能性が高いのだけどケーサツはどんな捜査をしたのかも精査されないと駄目だ。
いかに「ショカツ」が田舎の離島であっても冤罪につながる捜査は糾弾されるべきだ。
直ちに(?)鹿児島地検は判決に不服で控訴したけど高裁でも無罪(なるだろうけど)になれば高検も責任問題となるだろう?!(恥の上塗りじゃね?!)
https://373news.com/_news/storyid/165825/
この無罪判決について有識者の見解は下記のサイトに!
https://news.yahoo.co.jp/articles/b47d7ce58ea958ff6b25bd7643441a3b38b5c94b
それにしても裁判員裁判の長所がモロに反映されたと思うけど!?
裁判員には「法務省ムラ」の論理もしがらみも関係なくてクリアーな判断ができるからね?!
それから僕は裁判員制度について画期的な印象を抱いているが、裁判所と検察庁というムラ社会の「顔ぶれの決まった住人」同士で説得(検察が裁判所を説得)するよりも一般人の裁判員という「毎回変わる不特定多数」を説得する方がハードルが高い(難易度が高い)のは言うまでもないので、検察庁にはより高度な立証責任が生ずるからだ。
そしてそれは冤罪という取り返しのつかない失敗を防ぐ意味でも重要なのだ!
それにしても国選弁護人の永里氏は有能だと思うけど、氏のような一般人がﾀｲｰﾎされ裁判という状況下で無罪を勝ち取れる「無罪請負人」がもっとクローズアップされてほしい。
例えば弘中惇一郎氏のような著名人相手(?)ぢゃなく市井の人々のためのそれなのだけど?(弘中氏は村木厚子ｻﾝも無罪にしたが村木ｻﾝも一般人ではあったが)
更に私事になるがウチの親は僕に「裁判員になって殺人事件の担当になれば死刑にするんでしょ」と言われたが、被告が無罪に思えれば無罪にして逆に検察やケーサツに「お灸をすえる」のが使命(?)だと思っている僕なのだ。
https://vermilonswan1988.hatenablog.com/entry/2022/08/29/203433
https://vermilonswan1988.hatenablog.com/entry/2021/03/09/132506
https://vermilonswan1988.hatenablog.com/entry/2021/02/15/003004
https://vermilonswan1988.hatenablog.com/entry/2018/12/14/122500
