まあ予想通りにJR西日本の歴代社長の3人は無罪が確定したけど、いくら大事故の責任があるとは言っても無理がありすぎる。
しかも福知山線だけではなく全長5000㎞に及び、急カーブは2000ヶ所もありその全てにATSを設置するなどの安全対策云々は不可能との結論である。
ましてや2005年の時点ではATSの設置は法制化されてはいなくて、歴代社長には罪がない。
しかもあったとしても全ての路線にATSを設置するなんて不可能だ。(1時間に25本も発着する路線も1日10本のローカル線まで設置だなんて?)
そもそも事故の原因は急カーブに時速120㎞で進入した運転士(死亡)の異常な行動であり、それを歴代社長に負わせるのは無理がありすぎる。(予知能力でもなければ無理?)
それなのに歴代社長らを強制起訴したけど、もしも死刑にできたところで、また重大事故が発生したならば意味がない。
今回の裁判は遺族の私怨を晴らそうとしただけで何ら意味ないものになってしまったのた。
真の原因はJR酉の組織体質であり、1分でも時刻表から遅れると始末書や「日勤教育」と言う懲罰が待っているので「回復運転」だと言わんばかりの猛スピードで急カーブを曲がろうとしたことだから。
またわれわれ日本人は鉄道やバスなどの交通機関に対して異常なまでの定刻性を求める傾向があるが、欧米の先進国でさえそれほどの定刻性は求められてはいないようだ。
日本だけかも知れない、鉄道が数分遅れただけで鉄道会社に電凸したりメールで抗議するのは?
ましてや「ちくしょう!通勤電車が人身事故で遅れやがった!おかげで課長に怒られた!××電鉄氏ね」なんて2ちゃんねるに書きこまれるのが日常?(笑)
結論として裁判には「適さない」企業体質と歴代社長の注意義務がごちゃ混ぜになり、争点がボケてしまったわけである。
ついでに言うと、僕は事故発生当初はJR酉の幹部を死刑にすべきと考えたが、それでは日本が中国や北朝鮮のような「人治国家」になり法治国家でなくなってしまうと思い考えを改めた。