英総選挙で与党の保守党が過半数割れ(326で過半数)の314議席でEU離脱云々に関する主導権を握れなくなりそうな情勢である。
もともとEUは世界大戦のような惨禍をなくすためにはヨーロッパはみんな仲良くしようよねと言う意図で始まったもので統一通貨のユーロまで定めたり、パスポートも不要にして各国間の往来をさかんにして自由貿易が可能になるようにしたのだ。
そしてユーロを1999年に定めて自由貿易が盛んになると同時に人の流れもそうなり多くの移民が経済好調のイギリスに流れて来るようになった。
当初はコンピューター、医療などの技術者などの高等教育を受けた者が中心であったものの、国際情勢の変化により中東やアフリカ、東欧などの移民が増加してイギリスでの手厚い福祉に頼るようになった。
また彼らは英国の習慣や生活になじもうとはするが、どうしても宗教の違いなどもあって住民とのあつれきやトラブルが絶えなくなり治安や財政も悪化する一方だ。
そうなると黙っていられないのが生まれながらのイギリス人で、彼らは移民のおかげで住宅や就職先が減るのはがまんできない状況となるのだ。
こう言ってはなんだが、イギリスは階級社会の影響もあり教育格差は日本とは比較にならず多くのポーランド人などがイギリス人を押しのけるようになった。(軍事ジャーナリスト・清谷真一氏のWebサイトなどを参照)
またEU域内でもコソボやルーマニア、ブルガリアなどの東欧諸国では賃金が安く生活できないのでイギリスに職を求めるようになったのも大きい。(東欧の田舎では月に数千円だかイギリスならば20万は超えるから?)
言語では中東やアフリカ、東欧人でも習得しやすい英語が公用語として使えるイギリスを目指すので英国の庶民(特に若者)は離脱を選んだ?
http://gakuseistream.com/eunanikanntanigirisu/
http://arcanaslayerland.com/2016/06/26/brexit-2/
さてメイ首相の話に戻ると、今回の過半数割れでは進退問題に発展するかも知れない。①過半数を100議席上回るなら向こう5年は安泰
③過半数確保がやっとでは進退問題
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170608-08440931-bloom_st-bus_all
選挙前の下馬評では保守党圧勝で2020年の総選挙は2022年に延期して保守党の政策を固めて政権を運営するシナリオが崩壊することになったようだ。
これじゃあ1957年スエズ危機の責任を取って辞任したイーデン首相以来の短命政権になるのかな?(G・ブラウン首相だって3年近くは務めたからね?)
まさか辞任して新党首が選出か?(続報を待つ)