ほんの2年近く前のことだが、近所の地下鉄駅そばを通勤のため歩いているとある腰が曲がったもしかしたら90歳近い(?)二人連れのばあちゃんを見かけた。
僕は急いでいたから当然のごとく追い抜いたが、冬の雪が積もった道を仲良く散歩かなって想い追い抜いたのだった。(身内なのかな?朝から元気でいいねと思っていた)
そんなことが何度かあったある日のことだが、例のばあちゃん二人連れが地下鉄駅の出入口から改札に向かうのを目撃したのだ。
僕はびっくりして二人を見送ったが、二人の内で白い杖をついた方のばあちゃんが地下鉄に乗り、もう一人のばあちゃんは出入口の方に引き返した。
一体何の目的があってこんなラッシュアワーの地下鉄に乗らなきゃならない?
いくら札幌のラッシュアワーが大したこともなくマターリしているとは言え通勤時間帯の地下鉄に視覚障害(いわゆるXXX、放禁用語?)のばあちゃんが一人で乗るのは危険きわまる!
そもそも家族は何をしているのか、周りの人たちはそんな危険な行為をどうして止めないのか疑問に思っていた。
少なくとも通院ではなさそうで、それならば通勤時間帯でなくても大丈夫だろうし遠くの病院にわざわざ行く必要もないはず。(それは後で知った?)
なので僕はある朝の通勤前たまたま件のばあちゃんが改札から引き返して来たのを見て、こう言った。
「一体どうしてこんな混んでる時間にあのおばあちゃんを地下鉄に乗せるんですかぁ?危ないですよ?どこにどんな用事があるのか知りませんが。」てな感じで訊いたのだった。
そしてそのばあちゃんは耳が遠いらしく、何度か聞き返していたが、ぽつりと目的地だけを答えた。
「大通なの。」それはそうと、僕はもうこんな事はやめさせてほしいとやんわりお願いした。(笑)
確かに高齢化社会だから、仕事を持つお年寄りが通勤時間帯の地下鉄に乗っても悪くはないけど、それ以外の目的ではご遠慮していただきたいと思った。
まあそれ以後はほとんど件のばあちゃん二人連れを見かけなくなったけど、周りの家族が止めたのだろうか?
それにしても高齢者(就業者は別)は通勤時間帯だけは勘弁していただきたいのが本音だな?